「考える生活」トップ
英語力 文章力 勉強力

勉強力

「勉強」というと,他人から指図されてするイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし,本来「勉強」は自分でするものです。そもそも何を勉強するかから始まって,どんな本を読むかといったことも,自分で考えていく必要があります。自分が主導権を握ってこそ,勉強することが「喜び」や「楽しみ」となっていくのではないでしょうか。

さらに言うなら,未知の内容について自分なりに「勉強」できる力を身につけておくことは,生きていくうえでの大きな武器になりえます。自分が知りたいと思ったことをどのようにすれば知ることができるのか。これがわかっていれば,基本的にはどんなことでも自分で調べ,知ることができるのではないでしょうか。

ここでは,院試塾代表畑中泰道が自ら実践してきた(そして今でもしている)勉強の方法を紹介するとともに,勉強の「底力」についても考えていきます。また,ここで紹介している内容を追体験できる通信講座「調べて論文を書こう!」も近日開講予定です。

勉強の始め方

ふとした疑問から何か新しいことを勉強する場合に,どのようにきっかけをつかんでいけばよいのでしょうか。これまで「与えられる」ものとして勉強をとらえてきた人にとっては,案外やっかいな問題かもしれません。そこでまずは,自分の疑問を具体的な勉強へと結びつけていく方法について考えてみることにしましょう。

疑問を特定の学問分野に位置づける

勉強を進めていくためには,自分が知りたいと思ったことがどんな学問分野に位置づけられるのかをまず見きわめなければなりません。体系的に勉強を進めてきた場合には,すでにこの問題はクリアされている場合が多いのですが,日常的な場面や仕事の中で出てきた疑問については,まずはここからはじめていく必要があります。

おそらく多くの人は,まず疑問を持ったことについて本を読むのではないでしょうか。もちろん,読むべき本すら見つからないということもあるかもしれませんが,最近はたいていのトピックについて本が書かれています。特に,新書がカバーするトピックの幅の広さには目を見張るものがありますね。たいていの本には,著者紹介がついています。著者が大学教員であれば,所属大学・学部が書いてあるはずです。岩波新書の場合には,専攻分野も書かれています。これを手がかりにして,その本で扱われているテーマが,学問分野としてどこに位置づけられるのかがわかるわけです。

あるいは,著者名をWebで検索してみる,という方法もあります。大学に所属している研究者であれば,大学の公式サイトに名前が載っている可能性が高く,そこで自分の研究分野について書いている場合も多いのです。こうした情報を利用することで,自分が読んだ本がどんな学問分野の枠組みの中で書かれたものであるかがわかるはずです。これが勉強を進めていくうえでの第一歩と言えるでしょう。

さらには,書店サイトの情報を活用することもできます。たとえば,医療におけるインフォームド・コンセントについて知りたいと思ったと仮定しましょう。Amazon.co.jpで,このキーワードをタイトルに含む本を検索してみるとよいでしょう。実際に検索してみたところ,すぐに手に入りそうなもので,かつ入門的な性格を持っていそうだと思われるものとして,以下の2冊が見つかりました。

上記2冊のうち,水野氏の本のページを見ると,「同じテーマの本を探す」として,「科学・テクノロジー > 医学・薬学 > 社会医学 > 医療倫理学」というジャンルが示されています。この「社会医学」や「医療倫理学」がいわば「学問分野」と言えるでしょう。また,これらのキーワードはそれぞれリンクになっているので,リンクをたどっていくことで同じジャンルでどのような本が出ているかを見ることができます。著者名のリンクをたどれば,同じ著者が書いた別の本の情報も見ることができるようになっています。

Presented by:
インターネット大学院予備校「院試塾」
Web Site: http://homepage1.nifty.com/inshi/
E-mail: hatanaka@daigakuin.jp